”ちゅー”を使いこなせたら土佐弁マスター☆
高知県の非公認アラフィフ激ゆるユニット・ロッピコポン酢。そのデビュー曲「TOSANOUTA-ともろースタイル-」の一番最初にこんな歌詞が。
みちゅー(見ちゅう)
きーちゅー(聞いちゅう)
しっちゅー(知っちゅう)
にーちゅー(似いちゅう)
高知の方言
”ちゅーちゅー”ゆーき(言うき)
これ、それぞれ”見ている・聞いている・知っている・似ている”という意味の方言です。
この「ちゅー」という土佐弁の語尾によく出てくる言葉、実は使い方がけっこう複雑。というのも、英語で言うところの”現在完了形”的に使われることがあるからです。
(例)
現在形:雨が降る
現在進行形:雨が降っている→雨が降りゆう
現在完了形:雨がさっきまで降っていて今はあがっている→雨が降っちゅう
過去形:雨が降った
過去完了形:雨が降っていた→雨が降りよった
生粋の高知県民は「ゆう」(現在進行形・~している)と「ちゅう」(現在完了形・~してしまっている)の使い分けが自然とできているのですが、高知に移住して来た方でこの使い分けが自然とできるようになったら立派な土佐弁マスターです!!
「話を聞きゆう。」だと今まさに話を聞いている最中で現在進行形。「話を聞いちゅう。」だとその話を聞き終わっている状態で現在完了形。
高知県民は「ちゅーちゅー」言いますが、やたらめったら語尾に「ちゅー」をつけるわけではないんですね☆
ロッピコポン酢の曲は土佐弁のこともネタにしていきますよー。ちなみに高知では高知の方言のことを”高知弁”とは言わずに土佐弁と言います。それは高知県西部で使われている幡多弁(はたべん)との使い分けなのかもしれません。またその辺りについてもブログに書きますき~。